明楽時橋補修工事の着手前
記録に残っていませんが、地元の方々曰く昭和初期に造られた橋だそうです。
橋桁の損傷状況
橋桁の至る所でコンクリートが剥離して鉄筋が露出しています。
橋桁の損傷状況
この損傷した箇所のコンクリートを取り除き、鉄筋をきれいに磨いて強度のあるセメントにて断面を修復します。
工事着手
通行止をしての施工のため、地域の方々には大変ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。
補修工事をするための仮設の吊り足場を設置
橋桁の裏側の補修をするために、橋の上面にH形鋼を設置しそこから作業用の吊り足場を作りました。
損傷部分を斫り取り、ポリマーセメントにて断面の修復
コンクリートが剥離していたり、クラックが入っていたりする箇所を斫り取り、鉄筋の錆びを落として掃除を行い防錆剤を塗って、強度と付着力のある特殊なセメントをでコンクリートの断面を修復しました。
地覆コンクリートの鉄筋組み立て
橋桁の側面に穴を開け、エポキシ樹脂(強力なボンド)を注入し鉄筋を挿入して鉄筋を組み立てました。
地覆コンクリートの型枠組み立て
型枠を下の足場からサポートで支持し、上のH形鋼からチェーンで吊って組み立てました。
地覆コンクリートの生コン打設
橋自体の重量を少しでも軽くするために比重が1.9(t/m3)の軽量コンクリートを打設しました。
冬季の保温養生
コンクリートは打設後の初期養生に品質が左右されます。冬の寒い時期なのでコンクリート中の水分が凍結しない様に周りをシート等で覆い練炭を入れて養生をしました。
地覆コンクリート仕上がり具合
打設して2週間後にテストピース(地覆と同じ配合の試験体)の圧縮強度試験を行い14(N/mm2)以上の強度が確認できたので型枠を解体し仕上げました。
積雪により休工
こんなに雪が積もった事もありました。f(^_^;
高欄の取り付け
吊り足場を解体後、高欄(ガードレール)を取り付けました。
完 成
いろんな工程を経て補修工事が完了しました。
完 成(橋桁)
鉄筋が至る所で露出していた橋桁もきれいに修復しました。
完 成
着手前と比較すると見違えます。
この橋の寿命を伸ばすことに成功したと思います。(^ ^)